■「act」リニューアルのことば
8月発刊の20号から、AICT国際演劇評論家協会日本センター
関西支部長を務める私(中西理)が編集長となり、新体制で同センター 関西支部の演劇批評誌「act」をリニューアルすることになりました。
リニューアルにともないエディトリアルデザインを気鋭のデザイナー、松本久木氏が担当、シンプルでシャープなものに一新しました。さらに今回この公式ウェブサイトも立ち上げ、紙媒体に収録しきれなかった部分も完全掲載、フリーペーパーとネットの両輪により展開していきます。
AICT日本センター関西支部の会員による劇評誌であることはこれまで通りなのですが、いままで以上に新たな若い書き手の発掘・育成を手掛けていきたいと考えています。
東京ではポストゼロ年代ともいわれる2010年以降、ままごとの柴幸男、柿喰う客の中屋敷法仁ら若手の演劇人の台頭など新たな動きが目立ち、そうしたビビッドな動きを批評する新たな書き手も現れ、演劇を巡る言論の場が大きく変容しつつあります。
関西でも同様の動きが作り手のなかから現れているのに対し、それを批評する書き手はまだまだ不足しており、批評の場は立ち遅れているのが実情です。ネット媒体なども発達した現在、「書く気があればどこにでも書けるの」も確かですが、特に若いうちは「活動の場」も大切で、その一翼をこの新生「act」が担えればと考えています。
[2011年8月1日]
中西理(AICT国際演劇評論家協会日本センター
関西支部長)
20号目次(2011.8.31)
●特集 ポストゼロ年代演劇と東日本大震災
鼎談 山崎彬×きたまり×杉原邦生
●クロスレビュー KIKIKIKIKIKI『ぼく』
中西理
高田ひとし
●劇評
伊藤寧美 ニットキャップシアター『ピラカタ・ノート』
市川明 劇団大阪『フォルモサ!』
藤原央登 時間堂『廃墟』
●書評
瀬戸宏 山下教介『ドキュメント タカラヅカいじめ裁判』
●時評
星野明彦 こちら側の文楽−互いに歩み寄るためには